2001年09月01日発売 価格は税込みで12,000円くらい
当時はこうしたイアフォン内蔵型が複数のメーカーから
売られていた、一方で私はその機構に批判的で消耗品
のイアフォンを内蔵型にした場合、修理が容易ではない
事が何より引っかかった、17年後のこの姿を見ればそれは
当然だったと判る。
フリー・マーケットで三個500円の内の一個、電池(UM4x2)を
入れたらすぐに鳴り出した。
イアフォンは割れているが音が出ることは最終的に判った↓
動作はするもののこのラヂヲもボリュームのガリオームが酷い↓
まぁ、直るでしょう、早速開封です。↓
開きました。↓
イアフォンのコード巻き取りassy部分です。↓
金メッキの三つの端子はイアフォンの為の電極です、L/R/Com
この当時のラヂヲはデジタル化して行く中に在って未だ未だチップ部品
が多く今では大部分がICの中に入っています、と言うか回路方式が
全く違います、今はDSP化してますよね、高周波部分も含めて、もっと
言うと今はAMの周波数帯域なんて高周波では無い。↓
この電池はメモリーのデータ保持用でしょうね普通に。↓
バネを使ってイアフォンと接続しています。↓
電池との接続もバネを使用しています。↓
(中央部分の小さいバネです ↓ これね)
基板が分離しました。↓
スピーカはリード線です。↓
ICが二個使われています
CXA1622M と TA2111FN
TA2111FNはラヂヲ回路。↓
CXA1622Mはオーディオアンプ、二回路入り。↓
さて、ボリュームのガリオーム、直しが必要です。↓
これもノブが外せません。↓
接点復活スプレーで強引に染み込ませるしか方法はなさそうです。↓
テストしてみました、完全ではありませんが大分改善しました。↓
折角なのでICの足やチップ部品にハヤコートを塗布して湿気対策
バックアップ電池は半田付けされています、大丈夫かなぁ・・・
と言っても交換パーツは無し。↓
バネの接触面は全てカッターナイフで錆を落とします。↓
問題はこれ、イアフォンとスピーカーの切り替えスイッチ・ノブ
割れてしまっている為、機能しませんでした。↓
さぁて・・・困った・・・・
暫く考えて思いついたのは、メッキ線、1.0φのメッキ線をハンマーで
叩いて平板にして代用するアイディア。↓
なんとか成りました。↓
スイッチも直りました。↓
最終確認、イアフォンのダメージはあるもののこれはFMを受信
する時、アンテナに代用されますので必須です、また、イアフォン
とスピーカーの切り替えスイッチが直ったので確認したところ
イアフォンは割れてはいるものの、L/R共に音が出ました
三個で500円のラヂヲ、直せば未だ未だ使えます。↓
18年前のラヂヲはデジタル化したとは言え未だ昔からの
スーパーヘテロダイン方式です、その為のデバイスは
出来たものの矢張り部品点数が多いのは致命的です
現代は全くデジタル化してアンテナから直接チューナー
無しでICに入力する時代、オーディオ・アンプも2ビット
アンプの時代です、もういじれませんがこの時代の
ものは回路図が頭に浮かんでくる様なラヂヲ達ばかり
でした。