昔のカーラヂヲです
富士通テン製造、年代は1968–1972で国内の車だけでなく
VW(フォルクスワーゲン)にも採用されたそうです
フリー・マーケットで500円で購入、埃だらけで動くのか
不安です。↓
型式が読み取れます↓
とってもシンプル、スピーカー、電源、アンテナ↓
取り敢えず掃除します↓
開封してみました、おお!! ↓
トランジスタがCANタイプです↓
バックライト↓
おおー、回路がシンプルだ、何となく回路図が浮かんで来る↓
パターンが当然のように手書きです、いいねぇ↓
ダイアルギア、良く出来ています、回しすぎても空回りして安全↓
これこれ、これなんです、当時のチューニングシステムは完全メカ式
μ同調と云われるコイルとコアに依るインダクタンスの変化で選局
するのです、バリコンは使わなかったのですね、理由は謎です ↓
バックライトが切れていたので高輝度白色LEDに置き換えました ↓
パワートランジスタが説得力有ります、車のラヂヲは音量が
要求されます2SB466 x2個 ↓
掃除を終え組み立てて電源、スピーカー、アンテナを仮接続しました
恐る恐る電源を投入すると、動きました!!
当時のカーラジオの選局とその記憶はメカ式で全て行われた事が
何より特徴でしょう、五個のプッシュスイッチで行います
・チューニングダイアルで選局し
・プッシュスイッチを引っぱる
・プッシュスイッチを押し込む
これで選局の記憶がメカ的に行われ次からはプッシュスイッチを
押すことで選局します ↓
このラヂヲが現役だった頃、私はまだ中学生くらいでした
当時のカーラジオは車に乗って夜のドライブ時、ラヂヲの
パネルのダイアルが暗い車内にイルミネーションの様に
浮かび上がりその幻想的でも有り近代的でも有る雰囲気
が今も忘れられません、車というものは家と違い車内は
何か良い匂いがしたものです、そしてこれで何所にでも
行ける、色々な発見が有る、出会いがある、そうした
ワクワク感が少年だった私にとって 夢 希望 を感じ
るアイテムだったのです、車好きはそこから始まった
のかも知れません。