LED表示 電波時計

いつものフリー・マーケット、100円コーナーで購入したちょっと
変わったと言うか今時こんな電波時計って在るのかよって思いまし
た、何が変か、電波時計と云えば液晶表示かアナログ指針時計と相
場は決まって居ますがこれは LED表示なのです、壊れていたら捨て
ても良さそうな値段です。

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早速電池(MU-3 x3)を入れました、が、全く無反応ですどのスイッチ
を押しても全く無反応、ダメだわ・・・・。

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電源すら入らないのだから内部配線が疑わしい、何となればMADE
IN CHINA 配線、詰まり半田付けが雑です、早速開封。
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うーん・・・・何所が切れているのだろう・・・・
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小さい基板は電波受信部分です。↓
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緑色の大きい基板は時計回路で、茶色の紙フェノール基板はLED表示
回路基板です。↓
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中央の丸い部品はブザーです。↓
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切れて・・・・無いよね。↓
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LED パネルです。↓
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右側の大きい樹脂は正面カバーです。↓
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これ・・・何だろ、中央の赤黒部品。↓
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然し、なんで液晶にしないんだろ、まぁ今回はLEDで良いんだけどね。↓
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ブザーのドライバー基板です。↓
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外部電源入力の安全対策でしょう、ツェナーダイオードが実装され
て居ますね。↓
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判りました、外部電源入力を繋ぐとLEDが点く、と言うこと、詰まり
電池は単純に時計回路の電源であり、LED 表示回路は電流が大きく
電池の消耗が大きいので外部電源が無ければLED を点灯させないと
いう設計なんですね、なるほど・・・当然だわ。↓
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ほら、点いた、しかもいじっている内に時間補正が終わっていました。↓
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暗闇でも数字が浮かび上がっています、これなら夜中にiPad miniで
いちいち確認しなくても一目で時間が判ります。↓
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一晩中点灯している電波時計が欲しかったのです、一体いつ頃の
電波時計か判りませんが、この中途半端感が良いです。

ICF-S10 SONY ラヂヲ

1997年3月1日 発売 価格不明
AM/FM/TV1-3CH

昨今のサイマル放送に対応可能なワイドFMラヂヲです
発売当時はサイマル放送を意識して居ませんでした
ですがTV 1-3CHを受信出来るという事は言い換えれば
米国向けFMラヂヲに対応していたという事です

逆に言えば米国向けのラヂヲを日本で受信すると
TV -1-3CHが聞こえたと言うことに成ります
当時のTVは全てアナログ放送ですからFMと同時に

TVの音声だけ聞こえて仕舞うと言うことですね
もっと詳しく言うとTVは音声信号と映像信号が
6.5MHzの周波数差ですから「ブーーーーン」という
ノイズも聞こえたわけです、そのノイズが実は映像信号
な訳です、まぁ、余計な話しはここまで。

いつものフリー・マーケットで購入、電池が液漏れして居たので
「200円で如何?」と店主に聴いたところ忽ち「電池入れ替えてみよう」
と成って、動いてしまったのです、なので「電池サーヴィスで300円」
という買い物でした。↓
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アンテナが錆で外れて仕舞うのです、買ったときは気が付きませんでした。↓
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電池の液漏れで錆びて緑青が出ています。↓
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開封しました。↓
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電池の為のバネ材まで錆びて基板にまで到達しています。↓
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アンテナの接合端子も錆で切断しています、一体、どれだけ過酷な
環境で使われてきたのでしょう、或る意味で満身創痍です、瀕死。↓
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電解コンデンサーが彼方此方向いて倒れていますね、実装が雑です。
因みに MADE IN CHINA ソニークオリティは無し、ダメです。↓
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CXA1019S はラヂヲICです。↓
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電池ケース部分も汚れて居ます。↓

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錆が基板のパターンまで浸潤して居るとやっかいです。↓
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なんでアンテナ端子、切れますかね、余程酷い扱いだったのでしょう。↓
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アンテナはSUS ステンレス製で通常の半田では蝋付け出来ません

ステンレス専用のフラックスと半田が必須です。↓

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取り敢えず、汚れと錆を落とします、地味な作業です。↓

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ミスミで購入、合計1400円ぐらい、送料無料。↓ 
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蝋付け完了。↓
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ラヂヲに戻します。↓
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ストラップが切れていたのでジーンズ等で有名な Dickies を代わりに
付けてあげました。↓
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音はソニーらしいクリアな音です、電池は店主が無料で付けて呉れた
ので種類違いでも文句は言えませんでした、だって、アルカリと
マンガンが同時使用なんて私の中ではあり得ないです。↓

ICF-T510V SONY

いつものフリー・マーケットです、1,000円を500円で購入
動くか動かないか不明なのに店主が「ソニーだから」と
「仕入れ値を割るから」と言うことでした。

結果は動くラヂヲです、ですが難点はスイッチが特に
スライドスイッチが異様に重い、ソフトケースが破けている
汚れている、といった具合で中古やジャンクに良く有る
使い古したラヂヲです。↓

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イアフォンも付いて居るしまぁまぁです↓

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取り敢えず掃除しました↓

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どうやら汚れの原因は 液体 らしく茶色のタール状のベタベタした
感じで濡れティッシュで拭くと落ちます、中まで染み込んでいる
のは間違いなさそう、早速開封↓

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この汚れです、嫌な予感がしましたが排泄物の様な匂いはしません
無臭です、コーヒー? ↓

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基板は無事です、ハメ会わせ部分がグルリと汚れが廻っています↓

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こんな感じでよく落ちます ↓

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スライドスイッチのノブ部品 ↓

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ノブにもタール状の汚れが附着しておりこれがスライドする時に
抵抗と成って矢鱈に重いのです ↓

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電池用のバネも少し錆びています ↓

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基板を取り出しました、液晶のベゼルもグルリと汚れています ↓

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約束の薄型スピーカー、不評ですよね、薄ければ良いというモノ
では無い、音量を上げれば音も薄っぺらです ↓

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8158F というICは FMフロントエンドです ↓

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TA8158F SONYさん東芝を採用したのですね、まぁ互助ですから↓
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折角開封したのでチップ部品にハヤコートを塗布し湿気から保護 ↓

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CXA1280N はFM/AM RADIO 用ICです ↓

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ボリュームはガリオームでは無かったのですがスイッチも全て
接点復活剤を塗布します ↓

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開封したのを元に戻すのですが電源スイッチのノブを戻すのに悩み
ましたすぐに落ちるし何か取って付けたような構造でソニーらしく
無い ↓

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ソフトケースに入れるのですがいい加減劣化して居ますやや固く
成って居ます、こういう時はベビーオイルを塗りたくって一晩
放置すると吸い込んで柔らかくなります ↓

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ソフトケースが破けていたのでスラックスの滑り止めテープが
シリコンで柔らかいのでシリコンゴム系の接着剤で貼り合わせ
その上からハンカチの切れ端を貼り合わせ補強するとしっかりと
破けが修復され余計に丈夫で柔軟性が出ました、単なる思い付き ↓

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前に使用していた人のものと思えるテプラシールの名前が貼って
あったのです、想像するにおばぁちゃんっぽい名前でした大切に
使って居たのでしょうね、修理して居るとラヂヲが語ってくる様に
感じたりします、取り扱いが悪かったりすると酷く痛んでいてその
辛い思いでを聞かされる様な気がします。