昔の理科教材

いつもブログをご高覧下さり誠に有り難う御座います

東京都江東区富岡の富岡八幡宮で定期的に開催される骨董市で購入した
昔の理科教材、これらは児童向けに学校が理科の時間や夏休みの宿題
などで提供した組み立てキットです、時代的には昭和20年後半~30年代

と推測しています、単価が35円、50円と当時としては決して安くなかった
と思います、箱の紙質が今のそれとは異なり質素と言うか繊維質が目視
出来るほど目が粗いです、考えてみれば紙質も近年はとても良くなって
いますよね。

Bell が三個、二相モーターが三個、これで全部です
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Bellの小さい方が35円
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Bellの大きい方が50円

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開封
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取扱説明書が時代を物語っています、今は遣われない文字が書かれています
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Bellの大きい方
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エナメル線は今でも云いますね
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取扱説明書は完全にわら半紙です
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当時の小学生は漢字が良く読めたのですね、目的、これは私の推測ですが

・説明書、設計図を良く読めて理解出来る
・手順、段取りを整理する
・どんな道具が必要か考えるちからを養う
・実際に手造りする根気を養う
・誰かが周りに居たら相談することを学ぶ
・出来上がって動いたときの達成感を体感する
・動かないときの失敗に学ぶ
・問題解決と云う言葉を知る

そんな感じがしています、私は小学生の時このBellを造って動いた
のですが電池からBellまで何メートルもエナメル線で延長して玄関
のチャイムの替わりにしようと考えたのですが悲しいかなBellは

どんなに調査しても配線の間違いは無いのに動きませんでした
後年、それはエナメル線自体が持つ抵抗値が原因だったことを
思い出します、一緒に調べた三つ上の兄と夏休みだったので
ラヂヲ体操、西瓜、縁側などを背景に思い起こします。

SONY ICF-M702V

このブログで紹介したSONY SRF-M902Vにスピーカーが付いたラヂヲ
と成ります、発売年が不明です、が、SRF-M902Vが1993年ですから
その頃と思って良いでしょう、何故なら金型を使用して生産するのだから
同時期が一番生産効率が高いからです。

通勤ラヂヲとして多くのサラリーマンがポケットに入れて聞いていた
事でしょう、今はほぼ100%がスマホに取って代わりました、イアフォン
も両耳だから乍ら歩きはちょっと危険ですよね。

不良は特になく程度がとても良いラヂヲです、ケース付きで400円でした
ここでは修理では無くメンテナンスのみの紹介です。

十和田オーディオはソニーの子会社で多くのラヂヲ他、手掛けています
何しろ日本製というのは今時なかなか見つかりません
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ケースが縮んでしまっています
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MADE IN JAPAN
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早速開封します、電池の蓋のヒンジが折れやすいので慎重に
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結構、部品点数多いですね、この時代のラヂヲは未だ未だIC化が
過渡期でディスクリート部品は多い時代です
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ビスは二本、同サイズ
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爪を折らない様に
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分解出来ました、電池の蓋のヒンジも折れずに無事です
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未だ結構、コイルが多いですね
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バーアンテナは底辺に位置しています、重心が下で座りは良いかも
知れませんがスチールの机に置くとAM感度は低下します
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電池電極に少し緑青錆が浮いています
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スピーカー・コーンは樹脂製
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電池蓋のショートバー、錆は無さそうです
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スピーカー・コーンにベビーオイル塗布、劣化防止です
(真似しないでね、どうなるかン十年のデータは無いからです)
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ケースの内側にも塗布
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緑青錆を除去
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スピーカーの電極も
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湿気対策にハヤコート塗布、使い続けて40年に成りますが問題無し
但し古い塗布は茶色に焼けてきます、が、絶縁性は保ちますサンハヤトの
ベストセラーですね
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CXA1280Nはラヂヲ専用デバイスです
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7358はFMのフロントエンドと思うのですが・・・パッケージが違う
んですよね、資料だとSIPですが現物はSOPです、不明
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CPUのクロック用の水晶と思われます
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スライド・スイッチに接点復活剤を塗布
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ボリュームにも塗布
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組立を元に戻して作業終了。

Panasonic RF-NT800R イヤホン修理

いつものフリー・マーケット 300円でした
音は出るものの色々ちょっとした不具合があります

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先ずはスペック
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イヤフォンが切れています音も出ません
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早速、開封
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裏蓋にはイヤフォンの巻き取りユニット
接続はバネを使用しています
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電池、液漏れ跡
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電池のバネも錆びています
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ショートバーも少し錆びています
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バーアンテナはラヂヲの底辺部分にあるので座りは良いのでしょうが
金属製の机に乗せるとAM感度が悪く成ります
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イヤフォンの巻き取りユニットを分解します
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ビスは計5本、二種類
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ゼンマイ部分を外します
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Eリングはパチン!!と飛ばしてどれだけ困った事か・・・慎重に
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外れました
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スリップリング機構を採用しています
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イアフォンの半田付け端子、摺動子はそれぞれ二枚電極
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100円だったかイアフォンを別途用意します
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長さが少し短いけどいいや
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代替のイアフォンを半田付けしました
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摺動子とスリップリングを掃除します
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序でに接点復活剤を塗布
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見えにくいですが、穴の中程にゼンマイの巻き始めが有ります
これを中心軸のスリットに通さないと全く機能しません
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はい、交換が終わりました
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うーん・・・ちょっとはみ出す、まぁ仕方無い
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ご愛敬ということで・・・
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部品点数は時代的に少なくなってきています
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イアフォン様のバネ二個
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スピーカーはコネクター接続でした
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如何にも貧弱そうなスピーカー
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左上のジョグダイアルは、やや挙動が変です、このままとします
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前の持ち主のものと思われる髪の毛、白髪です
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CXA1619ANはソニーのデバイスです
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音の悪い、申し訳程度のスピーカーと私は評価します、無いより益し程度
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掃除してベビーオイルを塗布
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正面パネル内側にベビーオイルを塗布、劣化防止
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使用中、ロック表示が出たり消えたりするのはこのスイッチの接点不良
と判りました、これから内部を調べます
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低温半田の登場です、これで簡単に外せます
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外れました
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掃除してと・・・
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スイッチの内部、ははぁーん・・・やっぱり銀マグが出ています
通称水虫、銀接点特有の黒錆です
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結構黒いです
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掃除します
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綺麗に成りました
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この時、元に戻すのに30分掛かりました、内部のバネはピーンと
飛んで床に落ち、探すのに一苦労しただけで無く、バネなのでスライド
ノブを入れるときに反発して素直に入らないのです、ふぅ・・・・
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実装して
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電池電極の錆落とし
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序でにハヤコート塗布、塗ってはいけない部品が有ります
スイッチ、トリマーコンデンサ、ボリューム、液晶、コネクター等々
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ボリュームには接点復活剤を塗布
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裏蓋内にもベビーオイルを塗布し劣化を防止します
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はい、完成しました
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交換したイアフォン、ズタズタに成るのは一重にゼンマイに依って
いつも強い張力と最後の「パチン!!」と云うストップ音の発生する
強い衝撃があるからです、イアフォンがいくら丈夫でも壊れるのは
時間の問題ってモンです
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