TRB-611 トランジスタラジオ 富士電機製造株式会社 1962年

都内は今日は午後から小雨、週間予報では雨マークは無かったのに
昨日突然予報が変わり雨マークが出て予報通り降られました
今日は孫の七五三詣でへの参列があるので散歩散策は出来ない

のですが、そこはいつもの散歩好き故に懲りずに有楽町国際フォー
ラム、大江戸骨董市に行き急いで視て廻ってから神社に直行しよう
と朝七時半に自宅を出発、急いで居るから骨董市は視るだけに
しようと心に決めていたのに・・・途中で体がフリーズ、脚が言うことを

きかない程、このラヂヲに『クラクラっ』と来て仕舞ったのです
それは今から半世紀以上前のラヂヲであることに確信
があります、然かも革ケース付きで大変状態が良いときている

『いやいや、だめだダメダ、買っては成らぬ』
と心を鬼にして俯き加減で余所の店を視て廻っていたのですが
もう心は完全にここに無くさっきのラヂヲがフラッシュバックして居る
かの様なデジャブの繰り返し、気が付いたら既に一周してラヂヲの

前に来ていました
『今、買わないと絶対に誰かの手に渡ってしまう』
『一体、幾らって言うかな・・・2万、うーんダメ高い、1万5千円・・・
 ・・・うーん打倒かな、そう言われたら1万3千円に負けて貰うか
 ・・・よし!!』

「そのラヂヲ見せて下さい」

手にとって全く傷も割れも無く実に状態が良い

「これ、すんごく良いですね、本当に状態が良い」

「はい、ある家からまとめて引き取ったものの一つなんですが
 皆んな程度が良かったんです」

「大事に保管していたのでしょうね、そうとう古い、半世紀ぐらい・・
 で、いくらですか?」

「うーーーん・・・1万5千円・・・・んーー・・・1万3千円!!」

私の予想通りの値段に

「一万円!!、すみませんお願いします!!」

と両手を合わせました

「えー?・・・うーん、いいや、はい」

実際にオークションに出せば最低一万円スタートでも納得の
マニアなら垂涎の状態の良い古いトランジスタラヂヲです。

関東の何所の家かは解らないものの一軒の家から丸ごと業者
が買い取りそれをまた引き取った様子です、それにしても今まで
買い集めたラヂヲの中ではとびっきりの状態が極めて良い古い
トランジスタラヂヲで『こんな急いでいるときに現れるんだな』と
興奮醒めやらずの儘、神社へと向かいました。



詳細データは下記の通り

Country:      Japan

   
Manufacturer / Brand:      Fuji Denki Seizo K.K., Japan
Year: 1962 ?     Category: Broadcast Receiver – or past WW2 Tuner
Semiconductors (the count is only for transistors)     6:
Main principle     Super-Heterodyne (Super in general)
Wave bands     Broadcast only (MW).
Details    
Power type and voltage     Dry Batteries / 9 Volt
Loudspeaker     Permanent Magnet Dynamic (PDyn) Loudspeaker (moving coil) / Ø 2 inch = 5.1 cm
Power out    
from Radiomuseum.org     Model: AMC 6 Transistor TRB-611 – Fuji Denki Seizo K.K., Japan
Material     Modern plastics (no Bakelite or Catalin)
Shape     Very small Portable or Pocket-Set (Handheld)  8 inch.
Dimensions (WHD)     60 x 92 x 25 mm / 2.4 x 3.6 x 1 inch
Notes     The radio has a badge on the front, with the logo AMC, and a label inside saying that it was made for the Aimcee Wholesale Corporation, New York, by Fuji Denki Seizo K.K., Japan.
Net weight (2.2 lb = 1 kg)     0.2 kg / 0 lb 7 oz (0.441 lb)
Source of data     — Collector info (Sammler)

SONY ICF-M260

フリー・マーケットで購入、1,500円 → 1,000円にディスカウント
修理では無くメンテナンス、掃除です

仕様、引用元は「ひろくんのホームページ」から
・受信周波数 FM: 76~90MHz + TV 1~3ch (0.1MHz step) / 76~108MHz (0.05MHz step)

		AM: 531~1710kHz (9KHz step) / 530~1710kHz (10KHz step)
・アンテナ	FM: 内蔵ロッドアンテナ
AM: 内蔵フェライトバーアンテナ(長さ10cm)
・スピーカー	直径66mm 丸形4Ω
・実用最大出力	120mW(EIAJ)
・出力端子	イヤホン端子(φ3.5mmモノラルミニジャック)
・電源		単3電池×2本
・電池寿命	FM:45時間 / AM:62時間(アルカリ電池)
・最大外形寸法	130(W)×80(H)×31(D)mm
・質量		260g(乾電池含む)
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1997年  5,500円

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ボリュームのガリは無し↓

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アンテナ、無事です↓

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早速開封します↓

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IC化が進んでいますね↓

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シールド版はRFのフロントエンド↓

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電池の液漏れで基板がヤラれています↓

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CXA1019 はラヂヲ専用デバイスです↓

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基本的にこれだけでラヂヲが出来る↓

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電池電極が液漏れで錆びています↓

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こっちはマイナス側、錆びてますね↓

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このスイッチの機構はおもしろいですね、メカ屋さんの発案でしょうね↓

はい、バラけました↓

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スピーカーは4Ωなんですね↓

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マグネットが大きくしっかりしています↓

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65ミリ径↓

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シールド版の下にCPUが入っているはずです、ノイズが出るから
シールドしていると考えるべきでしょう↓

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当時はIC化されたとは言え未だ未だコイルは健在でした↓

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中間周波数のフィルター部品でしょう↓

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スイッチは一体成形品、コストダウンですね↓

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取り敢えず積もった塵埃を清掃します↓

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緑青錆(猛毒)を吹いています、乾電池の液漏れの証拠です↓

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全部こそぎ落としましたがレジストって緑青錆を防げないんですね↓

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追い半田しました↓

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ハヤコート塗布↓

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スピーカーとキャビネットに劣化防止のベビーオイルを塗布↓

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ボリュームに接点復活剤を塗布↓

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あちゃ、八街、ちゃう、やっちまった、位置出しボスを折りました↓

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バーアンテナは大きいほど高感度と信じています10cm↓

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裏蓋内部に劣化防止でベビーオイルを塗布↓

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発砲ウレタン、へたってますが現状とします↓

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何所も壊れてはいず、まぁ・・・こんなもんでしょう。↓