警報機の故障モード 朝日電器社 ELPA ASA-W13

去年の引越を機会に侵入防止の一助にと各窓に警報機を
導入、合計九箇所に設置しました。
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電池が消耗して来るとLEDが知らせてくれるのです、ところが当然
ですが故障は知らせて呉れません、二箇所の警報機が故障又は不安定
と成って交換しました、開封するとこんな感じです、上の丸い部品が
衝撃センサー、原理はセラミック振動子の逆で震動することで起電し

その微弱電圧を検出してアラームを鳴動させます、下の丸い部品が
同様にセラミック振動子で大音量でピロピロ音が鳴動します、痴漢
ブザーみたいなモンですね基板からはみ出ている黒い二個の部品は
そのためのコイルです。↓
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こちらは風呂場に設置した警報機ですがセラミック振動子が錆びて
居る様子が判ります、湿気が多いからです、水が被らない様に防水
して居ますが防湿には成ってない事でこう成るのでしょう。
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こちらは玄関横のサッシ窓の警報機です、ON/OFFが荷物の出し入れ
の度に行われるのでスイッチ電極の接触不良です、基板中央の四角い
パターンが変色して居る様子が判ります、問題は鍍金です金鍍金では

無いですよね、ではロジウム鍍金なのか?そうかなぁ・・・一年しか
持たない様ではロジウムでは無くて単なる半田レベラー処理では?
と疑っています、安いですしね、症状はスイッチを入れた後、勝手に
蝉が鳴くように「ジィ・・・・ジジジ」と鳴ったりします。
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こちらは風呂場の警報機のマグネットに反応するセンサー部分です
要はリードスイッチですよ、大昔から在るあのリードスイッチです
よく観察すると左側の半田が変色してますよね、これは錆なんですが

この錆が電極表面を這うようにリードスイッチ内部まで侵食して居る
様子が良く判ります、接点が接続したまま錆びて焼き付いてマグネット
には全く反応しません、耳を澄ますとマグネットを近づけたり遠ざけたり

するとピン・・ピン・・・と音がするのですが深夜にも拘わらず
全く聞こえない、玄関横の警報機はちゃんとその僅かな音がします
これが故障の原因で決定です。  ↓
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部品交換より買い直す方が安いので二個買い直し、二個セットで販売

されてます、まぁこの程度のモノだという事が良く判りました。

Panasonic FM-AM 2-BAND RECEIVER RF-P50

2000年代からそれ以前のラヂヲと思われます、調べがつきませんでした
銀色の塗装か鍍金か不明ですが飛んでしまって居ます
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整備前の動画 ↓

お手頃価格ですから買いやすかったモデルだったことでしょう
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もうお約束通りで電池ボックスは液漏れした跡が在り電極が錆びて
緑青錆が出ています         ↓
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どうやったらこのように変色するんですかねぇ
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AM放送が無くなろうとして居る昨今、FM付きは有り難い救済です
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イアフォン・ジャックも緑青錆出ています
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スピーカーの傍のマイラ・コンデンサ、これ何ですかねこんな後付け
が在るのは問題が出た事後対策としか思えません
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不自然極まりない        ↓

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スピーカーに2007という数字が在るから2007年?
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このバネ・コイルはアンテナに接続するための電極です
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ダイアルの機構が素晴らしいですね
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この長穴にダイアルのダボが嵌まります
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スピーカー、カラッカラに乾ききっていますのでベビーオイル塗布します
真似しても保証しません、未だ結論が出ていないのです、ゴミが積もってます
ので除去してからですね
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約束のラヂヲ専用デバイス     ↓

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CXA1619BM SONY               ↓

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ボリュームに接点復活剤を塗布     ↓
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ベビーオイルの登場です

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スピーカー・コーンに塗布、丈夫に成ります
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電池、電極の錆取り液です↓

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15分ぐらい放置してからアルコールで洗浄します
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ハヤコート塗布     ↓

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湿度対策には持って来いです >ハヤコート
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電極に緑青錆が出ているということはリード線内部にも緑青錆が
出ている確率が高いのです、交換です ↓
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バンド切り替えスイッチにも接着剤塗布↓

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アンテナ固定ビスの穴が簡単に陥没してしまいました、仕方無いので
M2.6で代替します         ↓
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タップの揉み直し       ↓

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完成 ↓

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整備後の動画です ↓ 何も変わってないよね。

6石トランジスタラヂヲ ATR-700

フリー・マーケットで見つけた古そうなラヂヲ、型式が書いて無い
のですが開封して判りました ATR-700 因みにネット検索すると
みつかるのはオープンリール・テープデッキ Ampex ATR-700 です
このラヂヲは私の推測ですがラヂヲ・キットではなかったのかと

思える節があります、理由はラヂヲ・キットに多い電池006P(9V)
なのと半田付けが下手くそなのとシルクに定格、詰まり抵抗値
極性等が全て印刷してあるのです、それとバラし安さ、これは
組み立てやすさの裏返しです。
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特徴が無いです、極プレーンなトランジスタ・ラヂヲですが
電池を入れて動作させたところ 音が小さい のです。

まぁ、推測すれば矢張り電解コンデンサーでしょうね、古いほど
容量不良が発生する確率が高くなります、背面にも何も記載無し。
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上面はボリュームだけというシンプルさ。
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裏蓋を開けると電池や基板が見えます。
トランジスタがCAN-Type で古いのが判ります
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写真のトランジスタはSANYO 2SA202A 遮断周波数=12MHz
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いつ頃ディスコンデバイスに成ったか判らないが少なくとも
1970年代までは生産していただろうと思う、現在のトランジスタは
ほぼ全てがシリコン型ですが当時は未だゲルマニウム型が残って
居ました、因みに検波用のダイオードも1N34と同タイプのゲルマニウム
ダイオードです。

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在庫の電解コンデンサーを各電解コンデンサーにパラ付けして
不良電解コンデンサーが判りました。
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全体的に半田付けが美しくない、実にぎごちない。
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IFTのコアが欠けているのは金属製ドライバーを使用した可能性が在ります。
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容量は現代の規格と一緒です。(10uF / 33uF /47uF)
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誤ってスピーカー・コーンを破いてしまった。(泣)
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スピーカー・コーンにベビーオイルを塗布、真似しないで下さい
耐久性や悪影響の結果が未だ出ていません。
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スピーカー・コーンに砂鉄が付いています、海にでも持って行った
のでしょう。
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より強力な磁石で無いと除去出来ません、ハードディスクのネオジム
を使いました。
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流石、ネオジム、全部吸い取りました。(笑)
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接点復活剤をボリュームに塗布。
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フラックスが汚いので洗浄します。
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無水アルコールで洗い落としました。
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次ぎにハヤコートを塗布。
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ん、こうでなくちゃね。
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スピーカーがガタガタしてたのでホットメルトで固定。
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八街、ちがう、やっちまった!! ボリュームのビス、無くしました。(泣)
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あれこれ探していたらCKDのエア・バルブの固定ビスが同ピッチで
ピッタリ、ただ、長すぎるのでカットする必要があります、でも
無いと在るとでは大違い。       ↓
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はい、なんとか成りました。
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基板の固定サポートが折れています。
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接着剤で固定、30分は掛かります。↓
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イアフォン・ジャックのリング・ナットが紛失してましたが在庫
持ってました。           ↓
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電解コンデンサーの容量を測定したら・・・いやぁ驚きましたもう完全に
容量抜けしているものが在ります、一方で容量が益しているものも在って
単純に容量抜けするだけでは無いのだなと悟りました。
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測定結果です、10/10Vは容量増加してます、ほんとかよ。( ゚Д゚)
音が小さかった原因は矢張り電解コンデンサーの容量抜けでした。
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完成。              ↓
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完成後の動画です。↓

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