松下電器産業ラヂヲ R-155 1966年 昭和41年


フリー・マーケットで購入、1,000円でした、動くという事で
即、値切らず購入、古そうなのは解りましたが年代は周波数表示が
Hzに成っている事から1970年以降だろうと思っていたら実は1966年
でした。
実際に動かしましたが低い周波数の局だけしか受信せず精々700KHz
止まりです。

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売って居た人がスピーカーのメッシュ板がハゲて居たのでフェルトペン
で塗ったとの事で汚く成ってますのと、電池の液漏れが酷く相当掃除
したとの事です。
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電池の蓋を外すとオーリングが付いていました、丁寧ですね。
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こんな感じです、トランジスタが全てCANタイプで当時だと成長型
ゲルマニウムトランジスタの可能性も在ります
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7石トランジスタと標榜して居ます、低周波アンプで4石使っている
様に思われます
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電池の液漏れでバネ電極が錆びています
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基板の固定ネジは2本、電解コンデンサーの下に在ります
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当時としてはトランジスタラヂヲ自体が未だ普及して居らず各家庭
には真空管のテレビが鎮座していた時代にこれほどコンパクトに
した松下の技術者にはただ頭が下がります、然かもたった1.5Vで
動くと云うのは当時としては驚異的な回路技術と思います
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アルミダイキャストで丈夫ですし小さいのに重たいのが心地よい
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これでも液漏れ跡を掃除したのだそうですから余程酷かったのでしょう
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電極の錆落とし
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スピーカーがカッラカラに乾き切っています
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スピーカーのメッシュ板を通して積年の埃が付着しています
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この電池液漏れの錆落としは大変です
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売り主が塗ったというフェルトペンの塗膜は落とします
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MADE IN JAPAN
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インプットトランス、アウトプットトランス、もの凄く小さい
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スピーカーコーン紙にベビーオイル塗布、真似なさらないようにして
下さい、良いのか悪いのか未だ結果が出て居ません、丈夫に成るのは
確かです
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ゲルマニウムダイオード、1N34とかね
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ボリュームに接点復活剤塗布
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錆は深くてなかなか落ちません
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ネジロックを塗布
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ボリュームノブの固定ねじですがちゃんと樹脂ワッシャが入っていました
丁寧ですね
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チューニングダイアルにはフェルトワッシャが入っています本当に丁寧
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ひび割れ防止にベビーオイル塗布、結構吸い込んで乾いてしまいます
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本体裏カバーの固定ねじ鉄ビスです敢えて交換しません味わいが在ります
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電解コンデンサー交換
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電解コンデンサーは全部で四個です
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それぞれ既に半世紀近いのに容量漏れが無いのに驚きました
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結局、低い周波数しか受信出来ないのは原因が解らずそのままです
本気だして回路トレースして直そうと思えば直るかもしれませんが
トランジスタは最早入手不可能、CANタイプが古いトランジスタラヂヲ
の売りですから交換はちょっと気が進みません。

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