BIOS破壊で一度死んだ VOSTRO3500 の修理と回復の記事です
---追記、2020/11/17(火)---
この、BIOS IC を差し上げます、但し下記の事項お守り下さる方
だけと成ります。
・四個しか在りません
・一人、一個まで
・家族分、親戚分、他人の分、お分けしません
・普通郵便で送れる地域のみ
・匿名、私書箱、他の方法、直接取りに来る、お断りです
・IC は、WINBOND社の型式、 W25Q32JVSSIQ です
・このブログで使った物は他社、Macronix社の型式、MX25L3205DM2です
・違いは無くコンパチと思います
・動作を保証しません
・ファイルはブログに書かれているM25L3205A(2M9LHL1).bin
・書き込み後、Verify を行いました
・チェックサムは、2D15F3B5 ツールは、Summer_V120
・余計に壊れた、など感知しません
・全て自己責任で出来る方
・クレーム、返品、受け付けません
・お金払うから修理やって呉れ、お断りします
・お金払うから書き込みやって呉れ、お断りします
・BZM00037@nifty.ne.jp まで題名「BIOS IC」でメール下さい
BIOSが破壊に至った経緯は下記の記事です
suicide BIOS for VOSTRO3500
まるでBIOSのアップデートで自殺したと言えます、非道い話ですよね
で、USBから書き戻す事にことごとく拒否された以上は直接 EEPROM にアクセスして書き直せば善い、ただそれだけの話です。
ところが現実はそう甘くはなくて下記が絶対必要と成ります
・ROM WRITER
・ROM DATA
ROM WRITERは買えば善いのですが大問題はROM DATAです
これを一体何処で入手すれば善いのか、延々とネットサーフィンをしてきました
あるところには在るんですね、こちらに在りました、先ずこれを入手してから
全てが始まるのです
(追伸です、リンクはパーミッションが掛けられて入れません、残念!! 2021/01/24)
リンクのホームページには様々なメーカーとモデル別の BIOS FILE が在ります
ディレクトリを遡っていくとその膨大な量に驚きます、凄いですよねこういうデータ・サイトがある、と申しますか感謝するしかないですよね。
入手したデータは・・・
M25L3205A(2M9LHL1).bin
これは技術者ならばお判りでしょう、EEPROMの型式から来ていますよね
このEEPROMは Macronix社の型式、MX25L3205DM2 というデバイスです
ググってみれば出てきます SOP-8pin ICです、ごく普通のEEPROMです。
同じトラブルの海外の記事を読むと実は別のメーカーのEEPROMが出てきます
それは WINBOND社の型式、W25Q32JV と云うデバイスです、私は最初は
このICだと思って居たのです、だから M25L3205A(2M9LHL1).bin では
動かないのかな?と不安が過ぎりました、ですがちょっと考えれば判る様に
多寡がEEPROMではないですか、データの読み書きが出来てナンボの世界
どんなデバイスだろうがデータはデータで同じでなければなりません、だから
メーカーの違いはROM WRITERの仕事であってPCから観れば何の関繋もないのです。
と、いう訳でBIOSデータが入手出来たのでROM WRITERを Amazon で購入
CH341A
↓
これこれ、これがモノを言う、又はトラブルの元凶かどっちかです
マザーボードに実装した儘、書き換えが出来るというシロモノ
—-追記、2020/11/17—–
このクリップは要注意です、接触不良が頻発します、基板に表面実装
されたICに噛む場合、原理的に無理があります、信頼性は極端に低く
オマケ程度と考えて下さい。
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SOP-8pinのクリップです
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早速、VOSTRO3500 の解体です、この写真の前に底面のビスを外して置かなければなりません、これに関してはこちらのブログが参考に成りますYYCブログさん、お世話になりましたm(__)v
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キーボードをハズします
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フラットケーブルを三つぐらい外して上面のカバーが外れました
で、「へぇーーー」と思った事、アッチコッチに指紋がついているのですよ
つまり誰か一度解体したってことです、メーカーでは指定の手袋しますので。
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これです、このEEPROMがターゲットです
↓
シールを剥がすと、現れましたメーカー型式が書かれています
やっぱりねぇ・・・MX25L3205A ですよ、WINBONDでは無い
↓
早速、ROM WRITER に接続したいのですがソフトウェアが動く確認が必要です
つまり・・・
・ROM WRITERのソフトウェアが必要
・ROM WRITERのドライバーが必要
・実際にテストして動かしてみる
・・・こうしたプロセスが必須だという事です、購入して出来た積もりで
・ROM WRITERのソフトウェアが必要
→AsProgrammer_1.4.0 で捜して下さい、
実行ファイルは、AsProgrammer.exe です
・ROM WRITERのドライバーが必要
→見つかったソフトウェアに同梱されて居ます、
CH341-Drivers と云うフォルダです
私はWindows8.1です、コントロールパネルからドライバーを捜すで
このフォルダを 指定すると読み込んでくれます、
USB-EPP/I2C… って奴です
↓
私は手持ちの EEPROM 24C1024 で読み書きの確認を行いましたので
まず問題無く BIOS の読み書きも出来るはず、接続しました
↓
PCの電源はOFF
MX25L3205D
Read IC
読み込んでいます
↓
ところがこの辺から怪しい雲行きに成って来るのです、読み込んだデータが
全て FF で埋まっているではないですか、あり得ないのです
取り敢えず前に進みます
FILE OPENで M25L3205A(2M9LHL1).bin を読み込みます
Programm IC で書き込みます
・・・ところが、
Possible Protection is enabled.Press “Unprotect”and check
datasheet
...と出てきて仕舞うのです、これに躓きました。
---追記、2020/11/17---
このメッセージはどうやらクリップの接触不良から来ていると回顧して
居ます、ルーペで覗くと先端加工が粗悪で均一性、精密性に著しく欠如
している品物です、従って、電源が入っている、入っていない、は無関係
のものと推測しています。
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どうしようか困りました。
暫く考えて居たら、あれあれ?バーグラフがもの凄い遅さで延びてくるのです
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いちおう書き込んでいる。
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五分経過
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EEPROM型式は合ってます
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こんなに掛かりました
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12分14秒かよ ↓
Verify すると最初っからダメです、なぁんだ書けて居ないじゃん
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ここで立ち止まって色々と考えました。
或る海外サイトで読んだ記事に依れば、其れはBMWのカーラジオだったと記憶
して居ますが、同じ方法で EEPROMの書き替えを行う動画でした、其の人は電源をONにして書き込んでいたのです、其れを想い出したのです。
つまり何が言いたいかと成れば、電源OFFではエラーが出るのかも知れない
それでは思い、分解した状態の儘、電源ON、この場合、ACアダプタのプラグを
VOSTRO3500に差した状態であって電源スイッチONでは在りません
つまり、スタンバイの電源が入るって事です、この状態で
Erace IC つまり全消しを行いました
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全部消えたのを確認してから、再度、電源OFF
もう一度、Programm IC をやったところ、素直に書き込みが始まったのです
↓
今度は
Possible protection is enabled. Press “Unprotect” and check datasheet
と云うエラー・メッセージは出ません、これは正しい書き込みと確信しました
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全然速い 6分08秒、ってやっぱりノロマに違いはないが実力だろう
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Verify開始
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作業の風景です
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ちゃんとVerifyクリア、って当たり前だよな
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解体したまんまで電源スイッチだけフラットケーブルを接続して
電源ON
出ました、画面が、ブラック・アウトから開放された瞬間です
↓
分解したのをを戻して、今度は正式に電源スイッチON
↓
これ、意外に正攻法です、何かと言うとハズしたビスに名前を書いて置くのです
こうすることで写真で確認するより確実に元に戻せます、バラけてしまったら
混乱するだけですから。
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此奴め、面倒掛けおって・・・
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ROM WRITER のケーブルはこっち側です右側
左側はI2C-BUSです
↓
これがねぇ・・・出て当たり前なんですよ。
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F2 Keyで確認したところ BIOS A10 に成ってました、最新です。
↓
と何処かに書かれていましたがパソコンが起動しなくなるのは確かに
重大なトラブルです、然し乍ら BIOS のトラブルであれば書き直せば
済むだけの話です、今回の費用は ROM WRITER の千円ぐらいでした
工房さん等で修理して貰う金額を考えると格安なのと何しろ善い経験
に成りました。
BIOS のデータですが、今回は余所様から頂いてきましたが、これは
推測ですがDELL のホームページからダウンロード出来る最新バージョン
から生成できると思います、確度は九割以上と思います
・3500_A10.exe をダウンロード
・例えば Cドライブ直下に置く
・DOS プロンプトを開く
・C: 3500_A10.exe /writeromfile ←exeの後ろにスペース入る
・同ディレクトリに 3500_A10.rom が生成される
このファイルが BIOS データだという事です、未確認ですが
ファイル比較したところ最初、中間、最後とパッと観でそっくりなのです
お試しに成られたら是非、お教え下されば幸甚です。
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追伸 2020/11/17(火)
こちらのブログがとても親切に書かれています
私はこれは失敗と言うか受け付けて呉れませんでしたが、BIOS の破壊状況
に依っては未だ有効の場合があるかも知れません、可能性があるという意味
Roland Ihasz さん
という記載には信頼感が在ります。