SONY(東通工)TR-72 1955頃 ラヂヲ

Yahoo!オークションで購入したラヂヲでSONYが東通工と云う社名が
未だ通用していた時代のものです、今もオークションで三万位で購入
出来ますが私が購入した12年前は初めての出品なのか一度もオークシ
ョンでは見掛けなかったので10万で落札しました、はい、後悔して
います。

名機TR-55の後に製造され結構台数は伸びたそうです前期型と後期型
とに別れロット番号30000以下が初期型、これは7786と若く初期型と
成ります。
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TRANSISTORIZED という文字が如何にもトランジスタ化されたと
誇っている様に感じられます
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シンプルな操作でボリューム+電源スイッチ、チューニング・ダイヤル
の二つだけ
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銘板のデザインがレトロですね、ボリューム+電源スイッチ
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裏蓋は簡単に開けられるように革製のベロが出ています
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TOKYO TSUSHIN KOGYO 東通工の文字が読み取れます
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電池は単一が三個の4.5Vです、実はこのラヂヲ、先般の東日本大地震
でラックから落下して電池ケースを割ってしまったのです、仕方無く
接着剤で修復しました
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電池を押さえるゴム製のスポンジはもう腐って固まっています
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ロット番号7786
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エアーバリコンを使って居ますがこれがチューニングを不安定にして居ます
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スピーカーはアウトプット・トランスでドライブして居ます
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バーアンテナは一本、もっと古いのは二本です
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イアフォンは内部に収納していた様子です
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アンテナのリード線、糸巻きと同じ構造ですね
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回路図
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特記すべきはトランジスタの左側三個はソケット式に成って居ます
理由はトランジスタのバラツキが多く、スクリーニングして相性の
良いトランジスタを選別し調整していたのだと思われます、欠点と
して運搬中にソケットから脱落します、因みにオークションで購入
した時はカラコロ音がして内部に落ちていました。

チューニング・ダイヤルはバリコンの取り付けが機構的に不安定
で局を選ぶとき手のちから加減でフラフラずれて仕舞うので厄介で
す、ネット検索するとバリコンの羽根がそもそも不良のものも
あるそうで、これも不良の一歩手前という感じですが選局出来ない
訳では無いので騙し騙し使える状態です。

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追記、2018/11/17(土)

チューニング・ダイヤルを回したとき、選局が不安定だった
原因が判りました。

原因はバリコンのオフセット不良

詰まり、ローターとステーターの両方の羽根が接触していた
からです、バリコンは本来ローターとステーターは絶縁して
いますがオフセット不良で時々接触していたのです
バリコンの軸のネジを回すことでローターとステーター間の
ギャップを適切な位置に戻して終了です。

この赤い色のネジです
サイズ変更DSCN9429

修復後は動画の様にチューニング・ダイヤルは正常に動作しています

— 分解メモ —
ボリュームのトップネジを回して外します
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チューニング・ダイヤルも同様に、トップのネジを緩めて外します
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ボリュームジョイント軸の芋ネジを緩めます、二個
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ボリュームジョイント軸を抜きます
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チューニング・ダイヤルのジョイント軸の芋ネジを緩めます、二個
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チューニング・ダイヤルのジョイント軸を抜きます
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ボリュームの固定ネジを外します、マイナス、二個
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チューニング・ダイヤルの固定ネジを外します、マイナス、二個
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電池ケースのボトムの固定ネジを外します、一個
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これがちょっと面倒です背面に向かって左側から弧を描くように
ズルリと持ち上げてボックスから外します
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スピーカー・リード線が繋がって居ますので切らないように注意します
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はい、外れました
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