仕事で使う拡大鏡カメラの電源ボックスが異常に熱く成って
居る事に気が付いたのですが、逆にこんなに熱く成って居る
のに今まで気が付かなかった事が怖くなりました、下手をす
ると火災に発展します、当該スイッチング電源はこれです。
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↑写真の右側が一次側、左側が二次側です
回路が何となく思い浮かびますよね
で、発熱が酷いのは二次側、特にトランス(Hi\Pot)です
疑うのは矢張り電解コンデンサーですが一次側の電解コンデンサーの
外見は普通です
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ですが良く視ると二次側の電解コンデンサーはもう膨らんでいるものが
確認されます
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↑見るからにダイオードのカソード側の平滑回路の電解コンデンサー
ですよね、これが膨らんでいる
もう一個も並列接続で合計二個膨らんでいるのが判ります
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↑電解コンデンサーのメーカーは見かけないメーカーで Ltec と
読み取れます 470uF/16V
では実際に容量を測定してみます
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あれ? なにこれ、って感じです二桁も容量抜けを起こして居ます
470uF → 3.9uF 酷くないですか?
念のため手持ちの電解コンデンサーを測定してみました
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100uF → 82.7uF まあ仕方がない許してやろう程度です
つまり、発熱は電解コンデンサーの ESR が増大して最早平滑コンデンサ
としては機能して居なかった為、電解コンデンサーを含む二次側の回路
が全体に発熱していた、そう結論付けました。
このスイッチング電源ですが電解コンデンサーを取り替えればまた再利用
出来るかも知れませんね、ただし実験程度での使用枠と成ります
因みに出力はDC12V、容量はもう判りません1A程度でしょう。