PX-201 感電事故 半田ゴテ、メーカー(goot)太洋電機産業株式会社

買い換えたばかりの半田ゴテが感電するのです
「うわっ!!」と言って作業中腕が跳ね上がり序でに作業台の
漏電ブレーカーが落ちました、最初は訳も判らず「何だろ?」
と続けて居たのですが数回感電とブレーカー落ちが在って
その時に必ず重なっていたのがこの半田ゴテ。
PX-201 (goot)太洋電機産業株式会社 謹製
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暫く放置していました。
返品すれば「無かった事に成る」のです、代品交換でお終い
そうは行かせないのが技術者魂です。
一体内部で何が起きているのか、三現主義で育ちました。
絶縁計では絶縁破壊が起きている事を示しています。
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早速開封、ふむふむ
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まぁこんなモンですよ。
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電源の端子と温度センサーの端子、全てが絶縁破壊しています。
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原因はこれです  ↓
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こっちもダメ    ↓
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短絡し火花が出た痕がが確認されます
         ↓


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こっちもダメ   ↓

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こういう事なんですよ人間のミスってのは、下の写真は右側がコテ
左側が内側のスリーブパイプです、これは本来一個で善くてコテの
内側に熱伝導の手助けをするものです、これが二個入っていた
そして無理矢理押し込んで電極ショートしていた。
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元に戻し、再度絶縁測定、OKです。
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作業者は部品が一個足りなくなっている事に気がつかないのでしょうか
必要数用意して最後の一個がピッタリ無くなればOKですがそうした
部品管理、工程管理、品質管理して無いのでしょう、作業中の風景が
目に浮かぶ様です。
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はい、一個余り。
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温度制御もOK
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こうした不良はポカミスに依るものです、それを防止するには作業者
だけで無く工程と品質管理がマニュアル化されて居る事と見逃し防止
の為、最終テストを振動を加えて行うべきです、振動テストでNGが
高い確率ででたものと思います。


感電も去る事乍ら基板壊しますよこんな半田ゴテでは、基板壊し器と
成って仕舞います。