落雷とパソコン修理

先週、大田区は雷雨がありました
パソコン二台、テレビ一台が破壊されました

夜間の雷雨、二時間ぐらいで雨が上がった22時頃
目の前の電柱に落ちたのを目撃しました
爆発音と共に瞬停、近年のLED照明は回路が誤動作するのでしょう
一瞬消えて復旧しました、ブレーカーが落ちたのでは無いという事です
事務所を兼ねた自室には二台のパソコンが在ります

一台はノートパソコン
これは電源オフにも拘わらず破壊されました、画面が立ち上がるものの
変な残像の様なノイズ画面が出ます、USBが完全に死亡、マウスもキーボード
も全く反応無し5Vが出てきません、無線LANも接続無しと出ます
普段はLAN接続なのですがPINGに応答しません
雷による高圧電流はDCアダプタかLANから入ったのでしょう、だとすると
スイッチングハブも死んでいるはず、ところが問題無し
ってことはDCアダプタから這い上がってきたのでしょうね
会計ソフトが入っています、データバックアップは問題無しですが
七年以前のデータはバックアップして居ません
仕方無いのでバラしてハードディスクを取り出しデータサルベージを
行いました、パソコンは使い物になりませんので
予備のパソコンのハードディスクをSSDに換装しWindows8.1を
インストールして復活させました足かけ二日の作業です

もう一台はCADの入っているワークステーション DELL T3500
これは痛手です

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データバックアップは毎晩実施しているのですが壊れた日の一日分の
メールのやりとりがバックアップされて居ません、そういう日に限って
メール数が多いのです、メールサーバーには受信バッファは在りますが
送信バッファって読めないですよね、出した分が無いから困るのです
仕方無くバラしてハードディスクを取り出しデータサルベージして
予備のノートパソコンにプロファイルごとコピーして復活させました
然し乍らこのパソコンは矢張り直さないと困る事ばかりです

電源が壊れたというLED表示が出ています
1 – 3  LEDが点灯するとPSU故障だと判ります ↓
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さて、どうしよう、取り敢えずバラして開けてみました
何処か焦げていやしないか↓

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なんともないなぁ・・・なんだろ

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このセラミックコンデンサーとか大丈夫かな?
と、導通テストをするとほぼ導通状態ではありませんか!!
これだ!!!
と、思ったんですが何か違う直感が働きます
これはセラミックコンデンサーでは無いのだろうと
表示をググってみました
サーミスタでした(笑)
パソコンがスタンバイして居る時のアイドリング電流を流しているのです
残念↓

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困った時のヤフオクです
電源が出品されて居ました全く同型です、落札して三日後に岐阜から
到着しました↓

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早速、換装、直ればラッキー
コネクターで簡単脱着出来るのは有り難いです
ハーネス直出しだと配線を全部やり直ししなければなりません
直らないと事態は深刻です ↓

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電源オン!!
あれ? また何か変なエラーが出ています
やばい・・・
あ、そうか、ハードディスク抜いたままだわワハハ
ハードディスク(SSD)実装してモニタなど全部繋いで
はい!! 見慣れた画面が戻ってきました
足かけ五日掛かりました
直れば何でも無いのですよね、元の木阿弥ってやつで
然し乍ら直らなければもの凄い復旧作業を強いられます。

教訓
雷が来たら電源ケーブル抜きましょう

追記、2020/06/03
火災保険の話です
自宅は借家の火災保険ですが職場兼用なので業務はAIGの火災保険に
加入しています、で、ここからが大切な話なんですが焼け太りは出来ない
と云われています、つまり沢山の保険に同時に請求すると保険業界の
データベースで同一案件と見なされて重複支払いは行われない、と云う
話しです。

ザックリ保険屋に電話相談した結果下記のように分配して請求する
事に成りました。
・テレビ、賃貸の火災保険
・パソコン、業務の火災保険

未だテレビは決済されて居ません
ですがパソコンは決済され支払いが行われました
ただし普通と違うところがあります、それは何かというと
仕事が電気なので自分で直して自分に請求するという業務に成るという事です

具体的には見積書を自分宛に発行してそれに購入品、工賃、写真(破壊現物)
の詳細を領収書など付けて保険屋に提出しました
領収書は手持ち部品を使う場合過去に購入したものなのでもう持って居ません
ですがそこで役に立つのが写真です、部品とレシートを一緒に撮影した写真を
添付しました、破壊写真は撮影すれば済みます、電源はヤフオクの落札画面です

何か言われるだろうと心配していましたが決済されました
工賃も取っています六時間ずつです、それも含んで請求しました
ですので後は帳簿です、自分から自分に納品書、請求書書いて月末請求します
消費税はどうしますか?と保険屋から聞かれ10%加算です。

簡単に言うと自分の資材と工賃が保険屋経由で自分の物になると言う
なんだか変な商取引ですがこれで税制上全く問題無くなります。

PX-201 感電事故 半田ゴテ、メーカー(goot)太洋電機産業株式会社

買い換えたばかりの半田ゴテが感電するのです
「うわっ!!」と言って作業中腕が跳ね上がり序でに作業台の
漏電ブレーカーが落ちました、最初は訳も判らず「何だろ?」
と続けて居たのですが数回感電とブレーカー落ちが在って
その時に必ず重なっていたのがこの半田ゴテ。
PX-201 (goot)太洋電機産業株式会社 謹製
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暫く放置していました。
返品すれば「無かった事に成る」のです、代品交換でお終い
そうは行かせないのが技術者魂です。
一体内部で何が起きているのか、三現主義で育ちました。
絶縁計では絶縁破壊が起きている事を示しています。
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早速開封、ふむふむ
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まぁこんなモンですよ。
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電源の端子と温度センサーの端子、全てが絶縁破壊しています。
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原因はこれです  ↓
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こっちもダメ    ↓
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短絡し火花が出た痕がが確認されます
         ↓


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こっちもダメ   ↓

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こういう事なんですよ人間のミスってのは、下の写真は右側がコテ
左側が内側のスリーブパイプです、これは本来一個で善くてコテの
内側に熱伝導の手助けをするものです、これが二個入っていた
そして無理矢理押し込んで電極ショートしていた。
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元に戻し、再度絶縁測定、OKです。
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作業者は部品が一個足りなくなっている事に気がつかないのでしょうか
必要数用意して最後の一個がピッタリ無くなればOKですがそうした
部品管理、工程管理、品質管理して無いのでしょう、作業中の風景が
目に浮かぶ様です。
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はい、一個余り。
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温度制御もOK
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こうした不良はポカミスに依るものです、それを防止するには作業者
だけで無く工程と品質管理がマニュアル化されて居る事と見逃し防止
の為、最終テストを振動を加えて行うべきです、振動テストでNGが
高い確率ででたものと思います。


感電も去る事乍ら基板壊しますよこんな半田ゴテでは、基板壊し器と
成って仕舞います。