SONY SRF-SX250RV 1995年製

かなり悲惨な状況のラヂヲです、フリー・マーケットで手に取ったとき
ボロボロに成ったイアフォンが過酷な環境で遣われていた事を訴える
様でした、もうこんがらかって他の売り物に纏わり付いていました。

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この種類のラヂヲはイアフォンが真っ先に壊れます↓

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イアフォン巻き取りのレバーです↓

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電池の液漏れ跡は無いです↓

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ボリュームを上げても下げても音が大きく歪みます。

開封します、ビスは二本、後は嵌め逢わせ↓

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裏蓋が開きました、イアフォンの巻き散りユニットへは半田付けです

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嵌め逢わせの爪が折れた↓

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左上はスイッチ・ヘッドとイアフォン・カバーの部分
イアフォン・コードのガイドの為に歯車が有ります

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正面キャビネットとスピーカーが視えて来ました
スピーカーは可成り細い電線です、作業中に簡単に切れました↓

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当時は未だ部品点数が多いです↓

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一万円超えの理由も納得ですね、ほぼディスクリートって感じです

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中央の16pin SOIC は音声増幅(アンプ)のデバイスです↓

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開封しスピーカーがキャビネットに実装された時の音、大きな歪み音は変わりません

スピーカーに積もった埃、凄いですね、ポケットの掃除機ってところでしょうか
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別のスピーカーに換えるとだいぶ益しな音に成ります

スピーカー単体の音、うん?すこし良くなった?・・・微妙・・・
イアフォンで聴くと正常ですから、矢張りスピーカーの故障
と判定しました

開封し修理断念し元に戻したのですが音が幾分改善している様に感じます
今回はここまでお仕舞い、修理は出来なかった、スピーカーが在れば交換出来るのですが
まぁこれも修理をして居れば避けては通れない不可抗力です。

TRB-611 トランジスタラジオ 富士電機製造株式会社 1962年

有楽町国際フォーラム、大江戸骨董市で一目惚れ、フリーズしてしまったラヂヲです

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傷無し
革ケース付き
イアフォン付き
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こんなに状態の良い半世紀越えのトランジスタラヂヲは初めて

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回路図が浮かんできます

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ロックペイントでビス留めしてます、流石に開封出来ません

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これはトリマーコンデンサ、トラッキング調整用です
Aはアンテナ側、Oは局発OSCでしようか

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ダイオードは1N34あたりのゲルマニウム・ダイオードでしょう

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富士電機と言えば富士通とは兄弟のメーカーです
富士電機は、戦前、電話機や電話交換機を手がける子会社として
富士通を設立した。
… ただ「親」の富士電機も、元はと言えば、古河電気工業とドイツ
・ジーメンスの合弁会社(古河の「ふ」と「ジーメンス」の「じ」
を取って富士電機と命名された)

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スタンドの金具に燐青銅バネ材を使って居ます

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このイアフォン、SONY製です、当時は部品を購入していたと私は
考えて居ます、詰まり全てを自社ブランドにする事を拘って居なかった

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TRB-611 トランジスタラジオ 富士電機製造株式会社 1962年

都内は今日は午後から小雨、週間予報では雨マークは無かったのに
昨日突然予報が変わり雨マークが出て予報通り降られました
今日は孫の七五三詣でへの参列があるので散歩散策は出来ない

のですが、そこはいつもの散歩好き故に懲りずに有楽町国際フォー
ラム、大江戸骨董市に行き急いで視て廻ってから神社に直行しよう
と朝七時半に自宅を出発、急いで居るから骨董市は視るだけに
しようと心に決めていたのに・・・途中で体がフリーズ、脚が言うことを

きかない程、このラヂヲに『クラクラっ』と来て仕舞ったのです
それは今から半世紀以上前のラヂヲであることに確信
があります、然かも革ケース付きで大変状態が良いときている

『いやいや、だめだダメダ、買っては成らぬ』
と心を鬼にして俯き加減で余所の店を視て廻っていたのですが
もう心は完全にここに無くさっきのラヂヲがフラッシュバックして居る
かの様なデジャブの繰り返し、気が付いたら既に一周してラヂヲの

前に来ていました
『今、買わないと絶対に誰かの手に渡ってしまう』
『一体、幾らって言うかな・・・2万、うーんダメ高い、1万5千円・・・
 ・・・うーん打倒かな、そう言われたら1万3千円に負けて貰うか
 ・・・よし!!』

「そのラヂヲ見せて下さい」

手にとって全く傷も割れも無く実に状態が良い

「これ、すんごく良いですね、本当に状態が良い」

「はい、ある家からまとめて引き取ったものの一つなんですが
 皆んな程度が良かったんです」

「大事に保管していたのでしょうね、そうとう古い、半世紀ぐらい・・
 で、いくらですか?」

「うーーーん・・・1万5千円・・・・んーー・・・1万3千円!!」

私の予想通りの値段に

「一万円!!、すみませんお願いします!!」

と両手を合わせました

「えー?・・・うーん、いいや、はい」

実際にオークションに出せば最低一万円スタートでも納得の
マニアなら垂涎の状態の良い古いトランジスタラヂヲです。

関東の何所の家かは解らないものの一軒の家から丸ごと業者
が買い取りそれをまた引き取った様子です、それにしても今まで
買い集めたラヂヲの中ではとびっきりの状態が極めて良い古い
トランジスタラヂヲで『こんな急いでいるときに現れるんだな』と
興奮醒めやらずの儘、神社へと向かいました。



詳細データは下記の通り

Country:      Japan

   
Manufacturer / Brand:      Fuji Denki Seizo K.K., Japan
Year: 1962 ?     Category: Broadcast Receiver – or past WW2 Tuner
Semiconductors (the count is only for transistors)     6:
Main principle     Super-Heterodyne (Super in general)
Wave bands     Broadcast only (MW).
Details    
Power type and voltage     Dry Batteries / 9 Volt
Loudspeaker     Permanent Magnet Dynamic (PDyn) Loudspeaker (moving coil) / Ø 2 inch = 5.1 cm
Power out    
from Radiomuseum.org     Model: AMC 6 Transistor TRB-611 – Fuji Denki Seizo K.K., Japan
Material     Modern plastics (no Bakelite or Catalin)
Shape     Very small Portable or Pocket-Set (Handheld)  8 inch.
Dimensions (WHD)     60 x 92 x 25 mm / 2.4 x 3.6 x 1 inch
Notes     The radio has a badge on the front, with the logo AMC, and a label inside saying that it was made for the Aimcee Wholesale Corporation, New York, by Fuji Denki Seizo K.K., Japan.
Net weight (2.2 lb = 1 kg)     0.2 kg / 0 lb 7 oz (0.441 lb)
Source of data     — Collector info (Sammler)