ソニー製デバイスの不備

趣味でラヂヲを収集していまして段ボール箱数個が古いラヂヲで
一杯なんですが、先日、大井競馬場のフリー・マーケットで入手
したラヂヲを整備していて其のラヂヲに使われているソニー製の
デバイスをダウンロードしたのですが「えっ?」なんです。

先ずラヂヲはこれ
DSCN6688

ネット検索すると未だ売られていますね
パナ製 RF-P50
AM/FM  UM3x2  3V

バラしてみるとデバイスが現れます
DSCN6684
デバイスは SONY CXA1619BM
トランジスタを使用していた時代からICへと移行して来た過渡期のデバイス
多くのメーカーがしのぎを削って様々なデバイスが登場した其の一つです
パナなのにソニー製を採用したのは理由が有るからで、私の推測では
当時のラヂヲはソニー、東芝あたりが高感度と云われた時代でソニー製
デバイスを採用した理由は一朝一夕の理を汲み取ったのだと、そう思います。

ところでそのデバイスをダウンロードして眺めてみたら電源配線が間違って
いるのです。
bandicam 2018-07-30 14-28-57-776
もうお分かりと思います
26番ピンの Vcc に電池が繋がって居ないのです
今でこそ全て CAD で作図、設計をしますが当時は未だ少しは
手書きだった頃で書き写している内に「黒ポチ」が抜けたのですね
LED  D1 のアノードと繋がるのが正解です。
bandicam 2018-07-30 14-28-57-776c

まぁご愛敬、普通に微笑ましい。

追記 2018/08/23(木)
今、息子(長男)の手に渡っています。

1982年の回路

お客様から古いメーター式の測定器の修理ご依頼が有りました

お話しではメーカーに依頼したところとっくに製造打ち切りしていて更に

七年間のサービス期間を過ぎている等が主な理由とのこと、製造は1982年で
今から36年前、うん、無理も無い回答でしょう。
早速調査したところ・・・・へぇーー、この時代にオペアンプ在ったろうに
と思える程のディスクリート回路図が取扱説明書に描かれていました
下図↓
bandicam 2018-07-19 06-14-06-753

これはよく見掛けるオペアンプの回路に似ていますよね、因みに
定番のLF356の等価回路は下図↓
bandicam 2018-07-19 06-15-35-235

当該測定器の方は右側に発振回路及び基準電圧のツェナーダイオード(RD6A)が見えますね
これら全てをオペアンプを使わずディスクリートで組んだ基板が下の写真です↓
サイズ変更DSCN6396

紙フェノール基板とガラエポ基板が見えます、ガラエポの方がオペアンプと
等価のディスクリート基板です、先人さん達は大変だったのですね今なら
ウルトラ・ロードリフトとかのオペアンプで造ってしまいますが当時は
全て手組だったのです、頭が下がります、苦労したことでしょう温度特性
が一番の難敵だったと思います

さて、未だ結論は出ていませんが不具合の症状とは以下のようなものでした
・キャリブレーション出来ない
測定前にキャリブレーションボタンを押してキャリブレーションボリューム
を回しアナログメーターをゼロに調整するのですがメーター指針が左右に
大きくブレて調整出来ないのです

回路図を確認すると ええ?ホント? という特徴的な回路に成って居ました
・006P(9V)乾電池四個が電源
・二個、二個にそれぞれ別れ±9Vで動いている
・二個は直接並列に成って居る
ここなんです、電池を並列接続することが適切かどうか、どう思われます?
乾電池は同じメーカー同じ型番でもバラツキは在ります、従って内部抵抗の
違いから並列接続すれば極端な場合片方の電池がもう片方を充電してしまい
カラッポに成る可能性が捨てきれません

まぁ、いいやそれはそれで良いとして、致命的なのがバッテリィ・チェック
の方法に在りました下図の回路↓
bandicam 2018-07-19 06-23-46-822

右側中央にメーターが在ります
左はロータリースイッチ
R31 と RV6 はバッテリィ・チェックを形成するシリーズ抵抗です
良く観察すると -9V だけの電圧値をチェックして居ることが判りますね
致命的なのはここなんです

詰まりバッテリィ・チェックをしても -9V しか測定して居らず +9V は
完全無視しています、試しに +9V 側のバッテリィを外してバッテリィ
チェックを行っても正常でした (笑)

電池の電圧値は下記の様でした
+9V = 3.18V
-9V = 8.19V
これでは電源としては明らかに不足しています
バッテリィを交換したところ正常にキャリブレーション出来ました

ここで一旦、お客様に返還、確認して下さる事に成りました
測定器の老舗メーカーさんですが、精度が出ればまぁ良いのでしょう。

たまごっち

こんばんは
いつもブログをご高覧下さり誠に有り難う御座います
さて、何ですかこの寒さは!! 季節が二ヶ月逆戻りした都内です
本日の気温は、最低14.2℃、最高18.4℃、ほぼ一日中四月の気温でした

今日も孫共と散歩でしたが 雨予報 の為、いつものフリー・マーケット
が中止(大井競馬場のフリー・マーケット)なので雨天決行限定開催の
日産スタジアムフリマです新横浜下車、徒歩7-8分の場所に在ります
フリー・マーケットに通って十年を超えましたがやっと判って

来た事は一重に「よく観察すること」です此れに尽きます
ボンヤリ眺めながら歩いているだけでは何もお宝は見つかりません
兎に角、箱の中なら手探りで善く見極めること、衣類ならちゃんと

タグを観て且つ状態を確認すること、店主の手元に在るものは高額ですが
善い物が置かれています(万引き防止)、一発でグググっと来たら
それは手にとって徹底的に観察することです、そして無遠慮な
値引きは決してしない事、必ずモノを誉めて売り主を持ち上げてから
値切ることだと私は思います。(店主の心も傷つきますからね)

という訳で今日は孫娘に買った「たまごっち」懐かしいですよね
「これ、電池入れたら動きますよね?」(500円)
「動きますよ?」
「じゃ、この100円の(ナイフレスト)と合わせて500円で如何ですか?」
で、お買い上げしましたが実はその前から交渉は始まっていて
孫達と・・・
「これで、昔、君らのお母さん達が遊んだんだぜ」
「大切にしてきたからまだこうして残ってんだよ」
「でも、動いてねぇな、電池切れかぁ」
これを店主に聞こえる様に会話してからです

帰宅して電池を確認したら手持ちの電池でした、入れ替えてOK、動きました。

以下はウィキペディア
たまごっちは1996年11月23日にバンダイから発売されたキーチェーンゲーム
であり、登場するキャラクターのことでもある。
名称の由来は「たまご(Tamago)」と「ウオッチ(Watch、腕時計)」
企画、開発は横井昭裕

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梅雨に入り彼方此方で紫陽花が咲き誇り訪れる人達を楽しませる
季節ですね、雨や曇りだからこそ紫陽花は美しい、四季が在り特に
日本人は風情を愉しむ性質が在ります、今日も電車の車窓から土手に
咲く紫陽花が電車の巻き起こす風に大きく揺れるのを観乍ら

子供だった頃、坂道の通学路で傘をさして下校するとき咲いて居た
紫陽花を想い出していました、その頃の紫陽花は子供の自分は埋もれて

しまう程とてもとても大きく視えたものです。

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